第33回
日本一の清流が育む美しい情景 ~島根県・益田市~
2016.07.18 [秋野 深]
■水の美しさを表現するポイントは「反射」です!
水は反射の強い被写体で、この反射というのが、写真を難しくも面白くもしてくれます。
もし、【写真1】のように澄んだ水の美しさを表現したいのであれば、水面の反射は邪魔なものになります。水面が光の反射でキラキラ輝いていたり、風景が水面に映りこんでいたりすると、仮にそれがとてもきれいだったとしても、写真では川底がくっきりと写らず、水の透明感は伝わりにくいですよね。そういうケースでは自分が立ち位置を変えるなどして反射を避けて、ねらいどころを決める必要があります。
逆に、水面が輝くキラキラとした美しさを表現したいのであれば、水の透明度ではなく、水面の反射をしっかり捉えることが大切です。水の中や底にあるものが写りこんでしまうと、今度は水面の輝きと重なってしまってキラキラした感じが損なわれてしまいがちです。
反射する西日が、独特の明るい色合いで、火の粉を海面に散りばめたような写り方をしていたので印象に残っている1枚です。海水の透明度が高いと、反射する光の写り方も違ってくるのかもしれません。
これから梅雨が明ければ、海や川に出かける方も多いことでしょう。水のきれいなところでは、ぜひ今回のレッスンの「反射」を思い出して、つぶさに観察しながら、透明度の高さや輝きを表現してみてください!
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